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折紙の知的財産 [折紙]

以前、折鶴を掲載しましたが最近折紙にはまっています。出来れば折りあがった作品を掲載したりしたかったのですが、折紙の知的財産としての位置づけは非常に微妙なものがあり、現時点では掲載を控えさせて頂いています。今後どう見ても自身のオリジナル作品と言えるようなものが出来たら掲載しようと思っていますが、いつになるやら。
で、少し折紙作品のWeb掲載時の注意点と扱いについて理解したことを記載したいと思います。
(あくまで素人の私が調べ勝手に理解した内容ですので、参考程度の内容ということでご理解願います。あまりにも誤った内容などあればコメント頂けると幸いです。内容を吟味し必要に応じ修正させて頂きます。)

■はじめに折紙ってなんだろう

 折紙は特になんの変哲もない紙から、何らかの手順で造形された芸術作品の1つではないかと思います。絵画のように再現が難しい(特定の手順で再現できるような代物ではない)場合、だれかが真似をしようと思っても同じものを作ることはできませんが、折紙はその折り方(折図)やどのような構造で折られているか(展開図)が分かれば、作者以外の方はほぼ同じ物を再現できてしまいます。

折紙は突き詰めると、すべて紙を山折と谷折りで出来ています。ようは紙を山折、谷折りでおるという点では、違いはないのです。では何が違うかというと、どの部分をどれくらいの角度で折っていくかという点が違うだけなのです。(厳密にはつぶしたりなどあるため、ばっくり主要なポイントだけで記載していますのでご容赦下さい)この折る場所や角度により作品が出来上がっています。ということは、この部分に作者の創造性があり保護される部分に該当することになるのではと思われます。。。

が、難しいのはどこまで違えば創造性があると言えるかです。例えば折鶴などは昔から折られており、最初に誰が考案したのかも定かではありません。この折鶴の頭の部分、通常は一回だけ折りますが、鼻先を少し丸めるように2回折ったら、独自性があるといえるのでしょうか。また、折鶴の折り方を基本として少しだけ折を追加して別のものに見える作品を折った場合、その作品はオリジナルと言えるのでしょうか。

また、鶴のような単純な構造だと、たまたま折ってみたら鶴になったなんてことも。こう折るとこのような形になるというようなテクニック的な部分も、今までの折紙の歴史の中で出尽くしているような気がしますので、その組み合わせで出来上がっているとも言えるような気がします。さていったいどこからどこまでが独自性があると言えるのか、考えれば考えるほど頭がこんがらがってきます。

他に似たものとしては編み物があります。これも編み方などはある程度で尽くしていて、その組み合わせで作品が出来上がります。このような場合、どこまでオリジナルで保護される対象となるのか…
ここまで読んで頂いた方は、折紙の知的財産としての保護基準が難しそうということまでは理解していただけたのではないかと思います。

■折紙作品ってどこまで何が保護されている?、されるべき?

結論から言うと、前述した折紙としてどこからどこまでが保護されるべきか、議論は終わっていない様子で、現時点では分からないというのが正直なところのようです。分からないから保護されなくてもよいかというと、当たり前ですがそんな訳はなく、このように扱いが難しいから慎重に扱うべき代物です。

ここから先は、私の主観が多分に入りますので正しくないかもしれません。ご容赦下さい。

まず、折紙作家の方というのは世の中に多数存在します。その方々は非常に多くの労力や想像力を駆使して芸術的な折紙作品を作り上げます。また、他の方が再現できるように展開図や折図まで作り上げます。これらの芸術作品に対して、敬意が払われず保護されないというのはあってはならないことだと思っています。

だだし、折紙の部分的な折り方などの手法は既に出尽くしているため、これらすべてを規制してしまうと新たな作品は生み出しづらくなってしまい、折紙の発展自体を妨げてしまうように思います。でもその概念を広げすぎると折紙作品を再現することは可能となってしまい、折紙作品が保護されなくなってしまいます。ん~どうしたものか。

現時点では、君子危うきに近寄らずですね。ようは他人の作品をWebなどに勝手に掲載しないということがよさそうです。(家で勝手に折っている分には良いとおもいますが)

■では、作品を掲載したい場合どうしたらよいの?
これは私なりに考え、実践しようと思っていることです。たぶん、現時点ではこうやっておけばそれほど問題にはならないかと。

①他人の作品を掲載する場合
 ⇒他人の作品は完成品だけであっても勝手にWebに掲載しない。掲載する場合は作者に連絡を取り、許可を頂いた上で掲載。
 ※尚、作者さんも上記のような問い合わせが多数よせられ困ったことになる場合もあります。なかには問い合わせは受け付けないという方もいると思うため、その場合は素直に掲載はあきらめましょう。また、人によっては完成品であれば断りなく掲載可としていたり、非営利であればであったり、自分の作品であることを記載してくれればOKなどという方もいますので、その場合はその方のポリシーに従いましょう。

②オリジナル作品を掲載する場合
 ⇒オリジナル作品と明示した上で、問い合わせを受け付けるようにしておく。
 ※自分ではオリジナルだと思って作ったものでも、たまたま他人の作品に似てしまったりする場合があり、その場合を想定して相手側と調整できるようにするための対策です。当然、コメントが入った場合、相手との調整が終わるまでは一時的に作品掲載は停止すべきです。(結果、誤解が解けたら再開すればよいですし)

ん~。色々記載しましたがなかなか難しいものですね。


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タグ:折紙 権利
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