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火起こし [アウトドア]

よくTVのサバイバル番組で芸能人が火起こしにチャレンジし苦労しているシーンが出てきますが、火起こしは慣れないと非常に難しいです。慣れないと一日かけても付かないなんでことも。よく、アフリカ原住民の映像などで木の棒を素手で回し火を付ける錐もみ式火起こしの映像が出てきますが、火起こしの中でも錐もみ式は敷居が高く、素人が一朝一夕に出来るものではありません。相当熟練されたプロ?の方でもないと不可能に近いです。(何度かチャレンジしたことはありますが、成功したことは今のところないです)

私もたまに、火起こしの練習をします。ただし前述した通り錐もみ式は敷居が高すぎるため、
私の場合は弓ぎり式で行います。他にも舞ぎり式など方法はありますが、シンプルでかつ成功率が高いため弓ぎり式を採用しています。

ただ、単にやっても面白くないので、一応火起こし練習時には自分なりに制約をかけています。制約条件は、”出来る限りそのへんでもらえたり、その拾えたりするもので火起こしすること”にしています。この制約をつけると結構火起こしは難しく、ちょっとした加減で火がつかず断念することもあります。

先日実施したのは、近所の公園で桜の木を伐採をしていたのでその切れ端と、伐採したアジサイの茎をもらい受け、これを使って火起こししました。桜は油分や硬さも中くらい。火起こし難易度は中程度だと思います。アジサイの茎は材料としては◎。頑張れば素人でも火がつくはずレベルの材料です。弓の玄もその辺にあるもの(木の皮や草の繊維を編み込む)で作ろうか悩みましたが、これは強度的にも手間的にも見合わないので、この部分だけ目はをつぶりました。作業は以下の手順で進めました。

①生木なので、よく乾燥させる。

②桜は皮つきの丸太(腕ほどの太さです)なので、これを削り板状に加工。
 ※電鋸など使えば簡単ですが、普通のナイフなどで削り出すと結構大変です。実際のサバイバルでは電鋸なんてないため、出来る限り有事の際に近い状態としてナイフで削り出ししました。(約1時間ほどかかりました)

③できた桜の板の端から1~1.5cmほどの所を中心に直径1cm程度、深さ5mm程度の円筒くぼみを作る。(直径はアジサイ系より多少細いくらいにあわせます)

④くぼみに向け板の端からV字に切れ込みをいれる。(この切れ込みが重要です。この部分から摩擦で熱せられた木くずが出てきてたまりますが、落ちる木くずが、ある一定以上の温度になった時、たまった木くずに落ちてきた火種の元がつき、切りくずの先端が赤くなり火種が出来ます。(お灸のような感じですが、先端の火種は今にも消えそうな弱々しいものです)

⑤アジサイの茎で板にあてる棒を作成。(アジサイは筒のように硬い部分があり、その内側は柔らかい材質になっています。この形状がみそで、この硬い部分が板と擦れ合い火がおきます。硬い部分が筒のようになっているため、摩擦も大きく力もかかりやすい構造になります。)

⑥これまたアジサイの茎で弓を作成。

⑦出来た弓に、こすり付ける棒を巻き付け(1~2周)先ほど板に作ったくぼみに充てて火起こしスタート。木の逆側(上側)は何かで押さえます。ありものだと、下の板と同様に板にくぼみを作ったものを作り押さえます。尚、あてている上側の板も摩擦がおきるので、できるかぎり摩擦がおきづらいよう、某の先端をとがらせたりするのがおすすめです。

⑧火起こしの最初は棒を押し当てる力を強く、回転させるスピードを遅くします。あまり早く回転させると、木の表面がつるつるになってしまい摩擦がおきづらくなります。このへんがコツなのですが、言葉ではうまく伝えられません。きゅるきゅる音がする場合は、表面がつるつるになりかけてます。しゅっしゅと音がでるようであれば摩擦が多く発生し、木が削れています。(音でわからない場合は、木くずが出てきているかで確認できます)この加減は練習するしかないです。

⑨30秒から1分弱続けていると煙出てきます。そうしたら若干押し込む力を弱め、回転スピードを上げます。ここからが勝負です。体力の限界^まで回転させ火種を作ります。煙がでるところまではほぼだれでも出来ると思いますが、ここから火種が出来るまでの壁は大きいです。失敗してもくじけず何度かトライ。そのうち火種が出来るようになります。(なれないと、筋肉痛にもなります^)

⑩火種ができたら、火種を火が付きやすいもの(私はシュロという木の表面のある繊維のような皮を使いますが、火が付きやすいものであればなんでも可能です。)にくるんで風を送り込み火が付けば成功!です。

fire.png

結果、練習を始めた最初の頃は失敗続きでしたが、いまでは一応は成功?するようになってきています。個人的にはかなり大変だといつも思っています。もっと練習すれば楽にできるようになるのかな~。材質や条件さえ整えれば、小学生でも火がつけられると聞いたことがありますが、現時点では、ほんまないなと思ってしまうくらい大変です。

 ※写真の弓は材料のアジサイの茎が短かったためかなり短い弓になってしまいした。もう少し長い(50cm以上)ほうがやりやすいです。


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